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【浦和】柴戸海が「22番」継承、阿部勇樹からの激励の言葉とは?鈴木啓太の「13番」も欲しかったが…

昨年の天皇杯決勝での浦和の柴戸海(左)とJFAの田嶋幸三会長(右)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

“複数得点”が目標に。「決めることで脅威になっていきたい」

 J1リーグ浦和レッズのMF柴戸海が2月4日、オンラインによる取材に応じて、プロ5年目、阿部勇樹のつけてきた背番号「22」を引き継いで挑む初のシーズンへの抱負を語った。

 加入した2018年から昨季まで、阿部がプロデビューした時につけていた「29番」を背負ってきた。そして阿部の「22番」を、いつかはつけたいと思っていた。

 一方、同じく浦和の歴史を語るうえで欠かせぬボランチであった鈴木啓太からは明治大時代に指導を受け、プロ入りのアドバイスをもらうなどお世話になった。引退試合にも参加していて、鈴木から「ぜひ13番を」という話ももらっていた。ただ、その番号は昨季まで生え抜きだった伊藤涼太郎(→アルビレックス新潟)を経て、今季は犬飼智也がつけることに。

 そして今回、一つタイミングが巡ってきた。

 柴戸がプロ入りからずっと背中を追い続けてきたのが阿部だった。

「ピッチの中と外、追い続けたサッカー選手であり、一人の人間としても阿部勇樹を見続けてきました。浦和の22番は特別だという思いも持っています。埼玉スタジアムでその22番をつけてプレーしたいと取り組んできました」

 阿部引退により「22番」が空くことに。柴戸はクラブに変更を申し出て、了承された。

 阿部にも直接伝え、「海は海らしく。持っている良さを出してほしい。重く受け止めすぎず、自分のものにしていってほしい」と激励の言葉をもらった。

「強い責任と覚悟が求められます。同時にその言葉をいただいて、より自分の力にしていけるように、浦和の22番は阿部勇樹から柴戸海と覚えてもらえるように活躍していきたいです」

 そう柴戸は気を引き締める。

 一方、ピッチ上でのテーマに掲げるのが「よりゴールに絡むこと」。昨シーズンはリーグ30試合に出場、公式戦トータル43試合と、いずれもキャリアハイを記録した。一方、得点数「1」に終わった攻撃面のブラッシュアップを課題に挙げる。

「ロングやミドルシュートが少なく、その位置まで入っていく、その回数と質を上げていきたいです。それを一つ見せることで、裏のスペースが空くことも考えられ、決めることで脅威になっていきたいです。昨季は1得点のみで、複数得点を奪えるように意識したいです(過去3度、いずれもシーズン1得点)」

 そのためにも刻一刻と変わる流れを読む、阿部のような、全体を俯瞰する力も身に付けていきたいと言う。

「22番」とともに――。柴戸の新たな挑戦が始まる。

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[文:塚越始]

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