×

【日本代表】ブラジル戦、ひと言寸評。好ゲームだったが「決定機ゼロ」の現実にこそ目を向けたい。三笘薫「選択肢としてドリブル以外も持てれば」

三笘薫。写真:兼村竜介/(C)Ryusuke KANEMURA

「チームが崩れることなく戦えたのは彼の貢献が大きかった」と、森保監督は板倉滉を評価。

[キリンチャレンジ杯] 日本代表 0–1 ブラジル代表/2022年6月6日19:20/国立競技場

「キリンチャレンジカップ2022」日本代表はネイマールのPKによる1失点を喫し、ブラジル代表に0-1の敗戦を喫した。

 FIFAランキング1位の王国に対し日本は好ゲームを演じた。ただチャンスもあったものの決定機はゼロ。2日のパラグアイ戦(〇4-1)と異なり、森保一監督の重宝してきた「主力組」が相変わらず伊東純也の突破頼みで、枠内シュートゼロ。チームとしての攻撃の形を作れずにいることにこそ目を向けたいところだ。

 日本代表選手のひと言寸評をまとめた。

▼スターティングメンバー
GK
12 権田修一(清水)
好セーブでチームを救い続けたが、集中できている時の彼らしくポジショニングのミスがなかった。

DF
5 長友佑都(FC東京)(▼81分)
右サイドバックに入り、ヴィニシウスを封じることに成功。「オプション」としては評価される出来に。

4 板倉滉(シャルケ)
立ち上がりやや慌てたが、ネイマール&パケタの上下動に対し、次第によく対応した。「一つ判断が遅れればさらに失点をしていてもおかしくない場面で、よく体を張ってくれた。チームが崩れることなく戦えたのは彼の貢献が大きかった」と森保一監督は評価。

22 吉田麻也(サンプドリア)
特にセットプレー時、その高さはやはり重宝される。「点差以上の実力の差は、もちろん感じました。一方で、狙っていたプラン通りにできたこともありました。とはいえ、本番はこのようには行かない。先制されても1-1にするサッカーを目指さなければ」「崩し方をもう少し持たなければいけない」

20 中山雄太(ズウォレ)
ネイマールが流れてきて数的優位を作られた際、早めのチェックで相手に主導権を与えず。ビルドアップや攻撃面でもアクセントがほしい。

MF
6 遠藤航(シュツットガルト)
アンカーとあって、複数人で狙われた。“背中”を常に狙われ、リシャルリソンへのファウルでPKを与えてしまった。「全体的には悪くなかった。ただ最後に結果的に負けてしまうところは、力の差を感じています」

8 原口元気(ウニオン・ベルリン)(▼HT)
ハードワークを続けたが、狙っていた切り替えからチャンスは作れず。

10 南野拓実(リバプール)(▼73分)
一本見せ場を作ったが、脅威を与え切れず。周囲と噛み合わず単発に。

17 田中碧(デュッセルドルフ)(▼81分)
オンザボールのセンスは光った。ただオフザボールでの貢献度が低く、65分を過ぎたあと強度が大きく落ちて交代に。

14 伊東純也(ゲンク)(▼73分)
アジア予選のようにはいかないものの、何度かサイドを打開。繰り返せば切り開けるというのは一つの成功体験に。

FW
19 古橋亨梧(セルティック)(▼67分)
下がってボールを受けようとすることが多く、持ち味の背後を突くシーンは限られた。前を向いてプレッシャーを与えられず。

▼交代出場
MF
9 鎌田大地(フランクフルト)(▲HT)
強度でも引けを取らなかった限られた前線の1枚に。

FW
24 前田大然(セルティック)(▲67分)
背後を狙うアクションを加えたが、周囲との狙いや意図が合わず。

MF
15 三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ)(▲73分)
そのドリブル突破が日本の武器になることは証明。打開したあとがW杯へのテーマだ。試合後「選択肢としてドリブル以外を持てれば。フレッシュなのに対応された」と悔やんだ。

MF
21 堂安律(PSV)(▲73分)
もう少し長い時間見たかった一人だ。

MF
7 柴崎 岳(レガネス)(▲81分)
切り札的に投入されてパスを散らした。鎌田とやや役割が重なったか。

DF
2 山根視来(川崎)(▲81分)
反撃のカードとして投入されたが、ボールを受ける機会は限られた。

【注目記事】
リバプールが「南野拓実+金銭」でリーズのラフィーニャと“トレード”画策か

【清水】ゼ・リカルド氏が新監督就任へ。ブラジルのヴァスコ退団発表、エスパルス行きをSNSで報告

スペイン国籍取得はいつ!?ヴィニシウスが久保建英へ「レアルに戻ってくるのを楽しみにしている」。日本代表VSブラジル代表戦を前に

Ads

Ads