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【清水】天国から地獄への「8分間」。VARを経て…渾身の再逆転、ところが86分から2失点で3-4。来季二度目のJ2降格に

清水エスパルスのサポーター。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

チアゴ・サンタナは得点王に輝いたが…。

[J1 34節] 札幌 4–3 清水/2022年11月5日14:00/札幌ドーム

 J1リーグ最終34節、清水エスパルスが北海道コンサドーレ札幌に一時3-2と逆転してJ1参入プレーオフ圏の16位に浮上したものの、86分から2失点を喫して3-4と再びひっくり返されて敗れ、17位での来季J2降格が決まった。

 天国から地獄へ――。清水に待っていたのは、あまりにも残酷な結末だった。

 前半を0-1で折り返した清水だが、49分に得点王に輝いたチアゴ・サンタナの通算14点目で同点に。さらに51分、白崎凌兵の一撃で2-1と逆転に成功する。ここで清水は16位に浮上したが、60分の青木亮太弾ですぐさま同点とされる。

 それでも78分、VARの長い中断の末、まさにギリギリのタイミングでホナウドがオンサイドにいて、ネットを揺らしたゴールが認められる。

 中断を挟み82分で3-2に――。ここで清水がまた京都サンガF.C.を抜いて16位に浮上。あとは逃げ切るだけという状況に持ち込む。

 ただ最終ラインを下げすぎてしまう。ゼ・リカルド監督は交代選手を投入されていくが守備強度が上がらない……。

 すると86分、何度もチャンスをクサビとなっていたキム・ゴンヒに決められて3-3と追い付かれてしまう。

 アディショナルタイムは7分。再びJ1残留の可能性を残すには、清水に勝ち越しゴールが求められる。

 ところが90+2分、決勝点を決めたのは札幌だった。90+2分、何度も起点となっていたFWキム・ゴンヒの丁寧なパスを受けた青木が、鮮やかにこの日の2点目を突き刺して4-3とした。

 見えたはずの天国に続く道だったが……一転して地獄へ。試合展開としては、清水の粘り強さも凄まじかったが、ホームの札幌の貫かれた攻撃カラーがより光る内容となった。

 清水は二度目のJ2降格が決まった。自動降格は清水とジュビロ磐田。来季、王国・静岡からJ1クラブがなくなる。

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