ドルトムントが鎌田大地を獲得へ。その狙いとは?「補強リスト最上位にいる」。W杯日本代表と対戦、ドイツ代表のライバル勢も在籍
鎌田大地。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
あのタレントの移籍“待ったなし”のため。攻撃のユーティリティ性を高く評価。
ドイツ・ブンデスリーガ1部アイントラハト・フランクフルトに所属しているカタール・ワールドカップ(W杯)日本代表のMF鎌田大地が、ボルシア・ドルトムントに移籍する可能性が浮上した。ドルトムントはこの26歳のアタッカーを「補強リストの最上位」に位置付け、すでに移籍に向けた“軽いコンタクト”を取っているそうだ。
『シュポルト1』が11月7日に報じたレポートによると、ドルトムントは19歳のイングランド代表MFジュード・ベリンガムが近い将来、移籍することが確実視されるため、鎌田をリストアップ。トップ下、インサイドハーフ、左ウイング、ボランチなどユーティリティにプレーできて、攻撃の幅を広げたいというチームの課題解消のためにも打ってつけのタレントであると高く評価している。
ただフランクフルトはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で、決勝トーナメントに進出。ラウンド16(1回戦)では、イタリア・セリエAのSSCナポリとの対戦が決定している。鎌田は昨季のヨーロッパリーグ(EL)優勝に続き、中心選手としてチームをそこまで引き上げただけに、どのような思いでいるか。フランクフルトとは2023年6月で契約が切れる。一部報道では両者合意に向かっていると報じられてきたが、正式な発表はまだだ。
今回の記事では、CL決勝トーナメントに進んだとはいえ、フランクフルトの経営状況は「限界に近付いている」と言い、そこでドルトムントが獲得に乗り出すとなれば「ますます延長は難しくなる」「もしも鎌田が残留するのであれば、それは感情的なものでしかない」と“フランクフルト劣勢”を伝える。フリートランスファーで去る――という鎌田サイドは“切り札”もまだ手元に残している。
ドルトムントに所属するドイツ代表のニクラス・ズーレ、ニコ・シュロッターベックらと、鎌田はカタールの地で対戦することになるのか。いずれにせよ「26歳の彼が次のステップに向かう適切なタイミングが来る」と、欧州の“ビッグクラブ”に向かうことだけは間違いないと予想される。
理想はフランクフルトと契約延長したうえで、来夏のマーケットでのステップアップか。あるいは……カタールW杯直後、この冬の移籍市場で動くこともあり得る!?
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