「寿司職人で10年修行するのはバカ」再炎上にホリエモンが主張、日本社会の縮図!?「ボトムに合わせると進化しない」
堀江貴文さん。(C)SAKANOWA
「古臭い子弟制度により、寿司の無限大の可能性が失われ、新しい仕事を考えようとしてない」
実業家のホリエモンこと堀江貴文氏が12月6日、自身のユーチューブチャンネル「ホリエモンチャンネル」で、「『寿司屋で10年修行するやつはバカ』がまた炎上してるので解説します」と題した動画をアップし、さっそく反響を呼んでいる。
堀江氏は最近になって、再び過去に発言した「寿司職人になるためには10年というのはバカ!」という業界の一般常識となっている“一人前になるためには10年必要”という子弟制度の固定概念について批判し、改めて生き残っていくためにはボトムに合わせるべきではないと主張した。
「結論から言うと、職人制度はなんだったのか。頭もよくない、容量もよくない、スポーツもできない、見た目もよくない、という人達を修行させるという形でした。そういう人たちには10年が必要かもしれません」
そのように理解を示す。ただホリエモン的には、全てのレベルの人を一つの尺度である“10年で一人前”で語ってしまっていることに疑問を抱く。
「一緒くたになっている。センスがあったり、一気に3か月や半年で知識を身に付けられたりできる人もいます。そういう人は本当にもったいない。特に若い時の時間は貴重です。10年間寿司屋に捧げるのはちょっと違うと思うし、社会全体でも損失になってしまう」
新たな知識を獲得していこうという意欲を削ぎかねない。業界の衰退しかあり得ないのではないかと指摘する。
「新しい知識を貪欲に獲得していくことを、子弟制度は邪魔している」「『すし職人』というカテゴリーで一緒にされて、ボトムに合わせる仕組みができているから、進化が遅い。寿司って、シャリの上にネタを乗せる。めちゃくちゃ自由自在。古臭い子弟制度により、寿司の無限大の可能性が失われ、新しい仕事を考えようとしていない。今後もそうなりかねない」
堀江氏は、ただ握り方にこだわればいい――という価値観では、いずれ淘汰されるのでないか。そう危惧していた。
ユーチューブのコメント欄の多くは、寿司職人をはじめ賛同の意見が多く寄せられている。
一方、進化を遅らせることで市場を守るという“保守”もまたそれはそれで価値があるとも言われる。もちろん、日本はその考えが強く、新たな価値を生み出せずにいて、近年はダイナミックなうねりが生まれずにいる。この話は、その象徴の一つとも言える。
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加えて仕事として“楽しい”と思えることも、現代では大切なのでは!? 堀江氏はそんな仕事の根本にも変わらずにいる“職人になるためには10年”という慣習に疑問を投げかけている。