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【大分】GK高木駿が『国立不敗神話』に「ジンクス大いに乗っかりたい」。19日、浦和と天皇杯決勝へ

天皇杯決勝へ抱負を語った大分の高木駿。協力:日本サッカー協会

取材の終わり、「最後に一言いいですか」とサポーターへ気遣いのメッセージ。

[天皇杯 決勝] 浦和 – 大分/2021年12月19日14:00/国立競技場

 大分トリニータのGK高木駿が12月18日、天皇杯決勝・浦和レッズ戦の前日練習のあと、オンラインによる取材に応じて決戦に懸ける意気込みを示した。

 そのなかで、大分が過去4試合、旧・国立競技場では負けていないジンクスについて、守護神が質問に答えた。

 “伝説”となった2008年11月1日のルヴァンカップ(当時・ナビスコカップ)決勝(清水エスパルス戦 〇2-0)、這い上がってJ1への切符を勝ち取った2012年11月22日のJ1昇格プレーオフ決勝(ジェフユナイテッド市原・千葉 〇1-0)。さらにJ1リーグ戦でも1勝1分だ。

 今回は初めての新・国立。ただ高木はそのジンクスに乗っかりたいと言う。

「そういうジンクスには乗っかっていいと思います。もちろん僕たちが積み上げたものではありませんが、それはトリニータの歴史として大事なもの。そのいい情報があれば、乗っかっていきたいです」

 国立での“決勝”は2連勝中だ。いずれも周囲の下馬評を覆して(リーグ戦では対戦相手より大分が下位)の勝利だった。

「なかなかそういう大舞台に立つ機会がないですが、そこに来た時、大分の底力を発揮できる。明日の決勝も大分からたくさんの人たちが来てくれて、『大分トリニータのサポーターって、こんなにいたの!?』となりそうで、それが底力になります。準決勝で見せた力を、改めて大舞台でも出せるチームだと思います」

 そして取材の最後、「一ついいですか」と高木は切り出して、「サポーターの皆さんに向けて」とメッセージを口にした。

「明日たくさんのサポーターが来てくれると思います。

 全身全霊で相手にぶつかっていきます。

 それから今日スタジアムで練習しましたが、めちゃくちゃ寒かったです。晴れていましたが、国立は屋根で囲まれていて、業務用の冷蔵庫にいるような感じでした。

 スタジアムに来られる人は、暖かい格好をして来てください。

 僕たちはサッカーをするので暖かくなりますが、座って観ている人たちは、風邪をひかないように、感染対策バッチリで来てください!」

 来季の契約更新も発表した大分の守護神は、そのように決戦に向けて心も熱くなるなか、冷静にファンとサポーターを思いやる気遣いも見せていた。

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[文:塚越始]

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