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日本代表ピンチ、大活躍の吉田麻也が一転…負傷交代。サンプドリアはカリアリに逆転負け

サンプドリアの吉田麻也。 (Photo by Getty Images)

右大腿部をおさえて倒れる。1アシスト&決定機ストップ…MOM級の働きぶりだったが。

[セリエA 20節] サンプドリア 1-2 カリアリ/2022年1月6日12:30(日本時間20:30)/スタディオ・ルイジ・フェッラーリス

 イタリア・セリエA、UCサンプドリア対カリアリ・カルチョの一戦、サンプドリアの日本代表DF吉田麻也が先制点をアシストするなど攻守両面で大活躍を見せていたが、一転、51分に負傷交代を余儀なくされた。するとその後、バランスを崩したチームは1-2で逆転負けを喫した。嫌な負け方で、大事なポイントを落としてしまった。

 アウェーチームのサンプドリアが立ち上がりからボール保持で上回る。しかし11分、センターバックのユリアン・シャボーがボールを失うミスをすると、そのまま持ち込まれる。ここで吉田が2人のFWと対峙する構図に。それでも33歳の百戦錬磨の男は相手との間合いを上手く詰め、フランチェスコ・カプートにシュートを打たせずボールカットに成功。さらに13分にも、相手決定機でシュートブロックで貢献してみせる。

 すると18分、今度は攻撃で大仕事をする。セットプレーの流れから、吉田が胸で前方へパス。これを元イタリア代表ストライカーのマノロ・ガッビアディーニが豪快に左ボレーでねじ込み、サンプドリアに先制点をもたらした。吉田は今季2アシスト目。

 そこからカリアリは反撃。高い位置からプレスをかけるスタイルに変更し、最終ラインを統率する吉田はラインを下げすぎず対抗した。

 しかし後半、まずファーストプレーでロングキックを蹴った吉田はやや足を気にする素振りを見せる。そして49分、ニアを付くフリーキックに吉田がジャンプをして、詰めていた相手アタッカーに対応。そのあと、日本代表センターバックは右足のハムストリングスを押さえて倒れ、ドクターのチェックを受けたもののプレー続行は不可能に。歩くことはできていたが、19歳のルーマニア人DFラドゥ・ドラグーシンとの交代を余儀なくされた。

 するとこのMOM級の働きぶりを見せていたCBを失ったあと、試合の流れも一転――。そこからサンプドリアは2失点を喫し、まさかの逆転負けを喫した。

 サンプドリアは5勝5分10敗の勝点20のまま。一方、カリアリは2勝7分11敗の勝点13で失地回復を図った。

 1月下旬にはカタールワールドカップ(W杯)アジア最終予選のホーム2連戦があるが、果たして吉田は間に合うのか……。日本代表にとっても痛いケガと敗戦になった。

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[文:サカノワ編集グループ]

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