Jリーガーが友達を紹介!
【Jの輪】玉田圭司が語る闘莉王との呼吸、石櫃の天才的な笑い
玉田圭司(名古屋グランパス/FW)
石櫃は話したことをすべて拾い、2倍、3倍に面白くして返してくれる(笑)。
つなぐのは藤本淳吾ではなく…。
まず闘莉王は、高校の頃からの付き合いだね。最初に会ったのは国体の千葉選抜チームだった。オレが3年生(習志野高)で、闘莉王は1年生(渋谷幕張高)で、アイツはまだ日本語を上手く話せなくて、確か日本語の話せるブラジル人選手が通訳のように入ってくれてやりとりした。まだ言葉を話せないから“闘将”って感じではなかったけど、1年生と3年生とか関係なく、怖気づくことなんてなかった。選手としての能力はもう、絶品だった。
そこからプロで再会して、日本代表でも一緒になり、南アフリカ・ワールドカップに臨んで。代表で久々に一緒にプレーして、呼吸やフィーリングがすごく合って、簡単に良いタイミングでボールをつけてくれて、そこで高校のときのことをすぐ思い出した。
どこかに遊びに行くことは少なかったけど、普通にタメ口で話をする「友達」って感じだった。
石櫃は家族ぐるみで付き合わせてもらっている。一緒にいると、どうしても漫才みたいになってしまう。オレがふざけたことを言うと2倍、3倍の面白さにして返してくれる。オレは何も考えずしょうもないことを言って、すべて拾ってくれて。なんでも笑いに変えてしまう、面白いヤツ。何か一つ思い出そうとしても、本当にすべてが面白い(笑)。
石櫃はお笑いの天才。ボケとかツッコミとか、そこは関係なく、とにかく一緒にいると笑ってばかりいる。
つなぎたい友人は藤本淳吾……と思ったけど、それだとちょっと当たり前すぎるので、柏の大谷秀和にしようかな。
柏時代の後輩で、年齢は4つ下だった。ユースから上がってきた頃から一緒だったから、オレの中ではアイツはいつまで経っても若手のままなんだよね。クレバーな選手。器用でサイドバックもやっていた。今はボランチとしてチームを支える、レイソルにとって、いなくてはならない存在になっている。プライベートでの付き合いでは、「一緒に買い物行こう」とよく話をしていたのに、結局実現しなかったなあ。
メシには何回か行ったと思うんだけど……そのときのことは思い出せないな。だって何年前の話だと思ってんの?(笑)。ただ、そんなこんなで大谷とはずっとつながってきたからね。とにかく、そんな大谷を紹介します。
※次回の連載は7月6日(金)を予定しています。お楽しみに!!
取材・文:今井雄一朗(スポーツライター)
イラスト・りおた
PROFILE イラストレーター。主にサッカー・プロ野球選手のイラストやグッズデザインなどを中心に手掛けている。『ダルビッシュコート×スポーツイラストレーターりおた展』2018.1/4〜1/28・5/3~5/5。湘南ベルマーレ公式LINEスタンプ・限定グッズ/UNIQLO(㈱マエダ商事・㈱エフエムエス)レノファ山口FC(㈱マエダ商事・周南市)/ボートレース徳山/冨士高圧CM/シティケーブル周南ぶ〜ちパラダイス/ホームカミング黒崎店 巨大壁画/雑誌・書籍イラスト多数
プロフィール
※2018年6月8日現在時点の情報
たまだ・けいじ/1980年4月11日生まれ、千葉県浦安市出身。173センチ・68キロ。入船少年SCーカネヅカFCー習志野高校ー柏レイソルー名古屋グランパスーセレッソ大阪ー名古屋グランパス。J1通算347試合97得点、J2通算85試合19得点。日本代表72試合16得点。2006年ドイツワールドカップ、2010年南アフリカワールドカップ代表。
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