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【Jの輪】「SB西大伍は俺が育てた!」千葉和彦が振り返る若き新潟での日々

千葉和彦(サンフレッチェ広島/DF)

「相手が強いほど能力を発揮するのが大伍で、CWCの舞台でも楽しんでいるように感じた。河原はいい年の取り方をしているね!」

 先行き不安だったなかでの、今となっては河原和寿との楽しかった思い出。

 西大伍は今や日本を代表するサイドバックになりましたけど、サイドバックとして育てたのは俺だという自負はありますね(笑)。

 MFとして札幌から新潟に加入した(2010年)当初、大伍はボランチや右サイドハーフをやっていたけど、ある日、突然サイドバックで使われました。最初は「なんで俺がサイドバックをやらないといけねえんだ」って様子だったけど、徐々に楽しみを覚えていった感じでした。

 新潟の中盤の右には、マルシオ・リシャルデスがいました(2010年にJリーグベストイレブンに選ばれる)。だから彼とサイドのコンビを組むことで、オーバーラップするタイミングやボールの運び方を学んでいったと思います。ただ問題はマルシオがあまり守備をしないから、よく俺に「ずっと1対2の状況を作られるので、どうすればいいですか?」と聞いてきました。答えは「なんとかしろ」と。そんなことを繰り返し毎試合言っていました(笑)。

 自分でどうすれば楽しくできるかを考えながらできる選手で、新潟の1年で飛躍的に伸びた。対峙する相手が強ければ強いほど能力を発揮するのが大伍。だから鹿島でも成長して、クラブワールドカップの舞台でも楽しんでプレーしているように感じました。プレーを観ていて楽しめる、そんな数少ない選手だと思います。

 プライベートでも仲が良かったけど、アイツは気まぐれのところがあってね。

「行きましょうよ」ってアイツから言ってくるときもあったけど、こっちから誘うと「いや、今日は用事があるんで」としょっちゅう断られていましたから(笑)。人の見ていないところで、コツコツこっそりといろいろやっているタイプでしたね(笑)。

 つなぐ選手は、河原和寿にしようかな。俺が新潟に入った13年前、当時は新人や若手は同じレオパレスに住んでたんですけど、俺が夏に入ったときは空いていなくて、ちょっと離れた別のところに住んでいたんです。俺はまだ車の免許を取っていなくて、河原に毎朝迎えに来てもらっていたんです。こっちのほうが年上なのに申し訳なかったですけど、今となっては楽しい思い出です。中古のワーゲンでケツメイシばっか聞いていた。俺、ケツメイシ今でもしっかり覚えていますもん(笑)。

 当時はまだ二人とも全然試合に絡めず、同期の5人で集まってボーリングに行ったり飯に行ったり、それに週に二回くらい若いヤツらで二部練習もしていました。みんなが「これからどうなんだろう」と先行きが見えず、不安を抱きながらも生活していた時期でしたね。

 ただ、あの時があったから、お互いに今なお頑張れていると思う。アイツは愛媛FCでとても重要な存在になっている。いい年の取り方をしている。どんどんサッカーも楽しくなってきていると思う。お互いにまだまだ頑張っていこうね!

取材・文:寺田弘幸
text by Hiroyuki TERADA

イラスト
PROFILE  茉莉香 MARIKA
イラストレーター・デザイナー。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。主にサッカー・フットサル選手のイラストや、スポーツウェアのデザインを制作。また日本のサッカーファンを代表して、FIFA Global Fan Movement メンバーとして活動中。Fリーグ選手LINEスタンプ/TRES FOOTBALL ウェア/GAViC ウェア/スフィーダ世田谷FC グッズ/サッカーイベントフライヤー/Leo the footballさん CDジャケット など

プロフィール

※2018年8月17日現在時点の情報

ちば・かずひこ/1985年6月21日生まれ、北海道釧路町出身。183センチ・77キロ。釧路富原FCー津市立橋北中ー日生学園二高ーAGOVVアプルドーレン―FCドートレヒト―アルビレックス新潟―サンフレッチェ広島。日本代表1試合0得点。J1通算345試合7得点、2012・13・15年J1優勝。

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